両国といえば「国技館」。誰もが知ってる相撲の街であり、江戸の伝統や史跡、老舗が数多く残る観光地としても人気のある街です。
「両国」の由来となった「両国橋」は、武蔵と下総の両国を結んだ事からその名が付き、江戸一番の繁華街として発展を支えてきました。現在の橋は昭和7年に架橋され、親柱にある大きな球は花火の大玉を模った物だとか。
「両国」駅はJR総武線と都営大江戸線の2路線利用。東京駅へ6分、新宿へ15分と、交通アクセスは言うことなし。
また大型商業施設の集まる錦糸町にも自転車で10分圏内と、高い生活利便性を実感させてくれる街です。
JR総武線「両国」駅を降りると、改札口にある2枚の大きな優勝額がお出迎え。
おお、駅から相撲だ…と眺めていたら、後から来た外国人観光客の方々も優勝額に大興奮!大騒ぎで記念撮影が始まり、見てるこちらの気分も盛り上ります。
訪れた日は五月場所の最中だったので、「国技館」は色とりどりの幟が立ち、とても華やか。通用口では、相撲ファンの方々が力士が来るのを待っており、力士が姿を現すと掛け声が飛び交います。うーん、誰だかわからないのが悔しい…もっと相撲をチェックしておくべきだった!
国技館内には「相撲博物館」があり、錦絵や番付、化粧廻し等が展示されています(入場無料。但し東京本場所中は国技館入場者のみ入館可)。
国技館の隣奥にある「江戸東京博物館」も両国のシンボル的存在。まるでテーマパーク並みの広さと豪華さは一度の見学では見切れません。また、墨田区は「小さな博物館」運動を推進しており、両国エリアでは「両国花火資料館」や「べっ甲資料館」、「足袋資料館」等があります。
江戸東京博物館を出て、北上して「横網町公園」に向かいます。
公園内には「東京都慰霊堂」と「復興記念館」があり、震災と戦災の歴史を今に伝えています。展示を見た後、公園で楽しく遊ぶ子供たちや憩う人々の平和な光景を見るにつけ、災禍が人々の生活にもたらす恐ろしさと現在の平和に対する感謝を感じずにはいられません。
横網町公園の南西には、かつての大名屋敷を公園化した「旧安田庭園」があります。この閑静な日本庭園は、外国人観光客の人気スポットでもあるらしく、芝生で気持ちよさそうに一休みする姿を見かけました。背景に見える円形のユニークな建物は両国公会堂。現在は残念ながら使用停止とのこと。入ってみたかったなー。
両国は他にもねずみ小僧のお墓がある回向院や忠臣蔵でおなじみの吉良邸跡など歴史的スポットが目白押しです。次に来るときは一日かけてじっくり廻ろう!
※情報は2009年5月時のものです。